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リアンドベーグル

​リアンドベーグル

ベーグル屋

場所:都志見エリア

絶えず、人々が訪れるのは、「ベーグルが美味しい」という明証だけではない。

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週に一度、楽しみにして早起きする日がある。
そして、週に一度、周囲では稀有な行列を目の当たりにする。
 
RAKUSANから車を走らせること10分、古民家に列を成す光景に、NYアパレルの新作発表でもあったのかと見慣れない景色に想いを馳せる。
 
行列の先端には、古民家を改修した山里のベーグル屋があり、
行列の理由は、決して『今が旬』のベーグル屋だからではない。
 
ぐるりと周回できる店内は、誰にでも親切な設となっており、思いやりのある門構えに足を踏み入れると、円いベーグルが顔を揃える。
一堂を会すベーグルを形にも沿い「玉」とするならば、ジュエリーボックスを開けた時のように、お気に入りのジェムを選定する。
一度、通り過ぎてから振り返ると無くなってしまう為、思い立ったが吉日、次々とバスケットへと吸い込まれる。
そのスタイルは筆者だけではないことから、常連としての心得だろう。
 
さて、隊列を越え最終終着は選んだ宝石を購入することではない。
そこにはいつも変わらない笑顔がある。
 
ゲームのように、各ステージをクリアし、ラスボスに辿り着く手に汗握る展開ではなく、
ラストステージで迎え入れてくれる、笑顔がある。
 
カウンター越しに聞こえる「〇〇焼き上がりました〜」と
切らすことのない玉の品揃えは日々の努力の所産だろう。
 
ベーグルの工程において『発酵』というベーグル屋としての肝がある。
発酵に欠かせない天然酵母は地産地消、地域のものから産出される。
口にするもの全てを安全で安心してもらう為のこだわりは、店内の設だけではない優しさから形成されていると視認すらできる。
筆者と共にするパソコンは「コウボ」と入力するも、「公募」が先に予測変換され、「酵母」はなんと7番目のお出まし。
リアンドベーグル常連としては、まだまだアマチュアであると一瞬、肩を落とす。
 
彼らのベーグルには「故郷」と「これから」が繋がり、発酵によって膨らみ、大きな円を描いている。
この円い物語は始まりも終わりもない。ただ、想いを紡ぎ、巡る。
優しい本質がまた、なにかに輪をかける。誰しも来る明日(これから)をどのように紡ぐか、直線ではなく湾曲で。そんなことも刺激してくれるベーグル屋に「今が旬」のステッカーは必要ない。
 
さて、今日はなぜか朝はやく目が覚めた。
そうだ、土曜日だ!

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